早川尾根と甲斐駒ケ岳

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「山オヤジ倶楽部 早川尾根〜甲斐駒ケ岳を歩く」(大作だ、心して読め!!)

3年越しの念願、いつも麓から見ていた「甲斐駒ケ岳」登山

2001年7月20日〜22日

行 程 :一日目 広河原駐車場〜広河原峠〜早川尾根小屋     

          二日目 早川尾根小屋〜ミヨシの頭〜アサヨ峰〜栗沢山〜仙水峠〜仙水小屋     

         三日目 仙水小屋〜仙水峠〜駒津峰〜甲斐駒ケ岳頂上〜駒津峰〜仙水小屋〜北沢峠

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2001年7月20日

6時15分 起床

7時 小屋を出発

8時30分 広河原駐車場到着

9時 登山届を提出 歩き始める hirogawara.jpg (167652 バイト)

広河原から15分ほど歩くと、広河原峠入口(1600m)へ、ここからが本格的な登山となる。gate.jpg (164901 バイト) いきなりの急登である。展望は全く無い。広河原峠まで3時間30分登り続けることを考えると、少々ぞっとする。前日の酒が頭に残っている体には、相当につらい。30分をワンピッチとして考え、20分歩いたら10分休むペースである。この20分、短く感じられるがなかなかハード。休んだ後の2,3分は、元気良く歩けるが、それ以降は、苦しさとの戦いである。足を上げるのがつらい。汗が目にしみてくる。本当に3時間30分も歩けるのであろうか? 不安が頭をよぎる。できればここから引き返したい。一秒でも早く休みたい。皆が歯をkyuto.jpg (179876 バイト)食いしばっている時に「休ませてください、もう引き返しましょう」と言いたいが言えない。誰もが口数も少なく、黙々と歩く。

かなり標高を稼いだかなと思える頃、先が明るく開けてくる。2時間15分くらい歩いたところで、この日初めて、下りてくる登山者に出会う。藁をもつかむ気持ちの我々は、「もうすぐだよ、がんばって!」という言葉を聞きたいばかりに「峠までは、どれくらいですか?」と聞いてしまう。すると帰ってきた返事は、「この先すぐだよ」という返事であった。えっ?まさかまだ一時間くらい先のはずなのに・・・ hirogawara_toge.jpg (204115 バイト)

半信半疑である。 確かに頭上の空が近くに見えてきている。嘘であろうと思いながら一歩一歩、歩いているとひょっこりと峠に出た。道標もある。そこには、広河原峠と確かに書いてある。

何回も確認をする。右「高峰、鳳凰三山」左「アサヨ峰、早川尾根小屋」間違いない。それまで口数が極端に少なかった、みんなが急に饒舌になる。「ヤッター!」今回の山行での一番の難所を通過したのである。これで重いザックとの戦いも開放される。このときのみんなの笑顔は一生忘れないであろう。

11時45分 広河原峠(2344m)に到着 ゆっくりとコンビニおにぎりとマグヌードルで昼食を取る。今までの苦痛からhaya1.jpg (68144 バイト)開放された想いとこれからの期待から、話も弾み、楽しく昼食を取る。 kita720.jpg (180906 バイト)

12時20分 広河原峠を出発 歩き始めから少し登り気味に行くと、視界が開け、「北岳」「仙丈岳」「甲斐駒ケ岳」が見える。絶好の天気で、雲ひとつない。素晴らしい眺望である。ここで、一組の夫婦に出会う。これからのコースを聞くと、なんと我々と同じコースを歩くそうだ。早川尾根はかなりマイナーなコースだと思っていたのだが、やはり同じ事を考える人はいるのである。

13時 早川尾根小屋(2460m)に到着

haya_koya1.jpg (113039 バイト)haya_koya2.jpg (127366 バイト)何回かのアップダウンを繰り返して今日の目的地である「早川尾根小屋」に到着する。あまりのハイペースに明日「甲斐駒ケ岳」を往復してしまおうという過激な意見まで出る始末。これも予定時間よりも早く歩けた事と良い天候がなせる技か。テントを設営後、あまりよく冷えていないエビスビール600円で乾杯。その後、夕飯まで昼寝をする。

 

17時 夕食 ビール、えび蒸しビーフン、ご飯を炊いて「うな玉どんぶり」、味噌汁、翌日の朝食のおにぎりを作る。担いできたワインを飲む。ザックの中で揺さぶられ、空気に触れて美味である。

19時 就寝 明日に備えて早めにテントの中に入る。

 

2001年7月21日

3時50分 起床

4時30分 朝食 昨晩作っておいたおにぎりとインスタント味噌汁

5時20分 早川尾根小屋を出発 今日も良い天気である。一時間くらい歩くと、樹林帯が切れて視界が開け、「北岳」one1.jpg (146023 バイト)kaikoma1.jpg (113692 バイト)kaikoma2.jpg (146920 バイト)「仙丈岳」「甲斐駒ケ岳」が良く見える。素晴らしい展望の尾根歩きを満喫する。この眺望を求めてこのコースを歩く決意をしたのだ。

 

 

 

7時 ミヨシの頭(2700m) ミヨシの頭あたりで、休憩をしていると、なにやら背後に物音が聞こえる。登山者かkamoshika.jpg (174616 バイト)と思い、「こんにちは」と声を掛けようと振り向いたとたん、ビックリ!!。 カモシカではないか? 2〜3mの距離から、こちらを興味深げにじろじろ見ている。しばらく眺めていたが、飽きたらしくそのまま立ち去ってしまった。 我々は興奮が覚めやらぬまま再び歩き出す。 するとまた前をさっきのカモシカが道案内をするかのごとく、歩いているではないか。しばらく付き合いながら歩くことにする。 しばらくすると鞍部でカモシカは藪の斜面に隠れるように消えていなくなってしまった。

7時55分 アサヨ峰(2799m)に到着 ここからの甲斐駒ケ岳は絶景である。

asayo.jpg (129664 バイト) senjo1.jpg (161355 バイト) senjo3.jpg (123166 バイト) kaikoma4.jpg (147841 バイト) senjo4.jpg (114243 バイト) senjo2.jpg (63855 バイト) one2.jpg (158978 バイト) kaikoma3.jpg (79549 バイト)

ちなみにここは「山梨100名山」。紅茶を入れて行動食を食べて大休止とする。こんな良い天気のもとでゆったりと過ごせるなんて、至福の時とはこの事を言うのだろう。

9時50分 栗沢山(2714m)に到着 ここで、今日こちらに入る編集長に電話を入れる。ちょうど立川駅で電車を待っていkurisawa.jpg (98651 バイト)るところであった。14時15分に北沢峠につくバスで来る予定。夕飯の材料を持ってくるために我々も北沢峠のバス停まで迎えに行くことにする。 天気が少しずつ悪くなり、今まで見えていた、眺望がなくなってしまう。急降下で一気に仙水峠まで下る。眺望がなく飽きてくる。

 

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11時 仙水峠(2264m) ここから、甲斐駒ケ岳の展望が望めるはずだが、ガスの為、頂上が若干見える程度である。明日のために雄大な景色は取っておこう。このあたりまで来ると、観光地化されているようで、胸に「朝日旅行」のバッジをつけた軽装の団体と会う。おそらく「甲斐駒ケ岳の絶景を楽しむ軽ハイキング」つきの団体ツアーなどが存在するのであろう。

11時30分 仙水小屋(2130m)到着 早く着いたつもりであるが、既にテント場は一杯であった。我々もそれぞれ別の場所に2張りのテントを張る。冷えたスーパードライ500円で乾杯。ここでは、我々の昼食の定番であるマルタイ棒ラーメンを食する。

15時30分 北沢峠バス停(約2000m) 予定よりもだいぶ遅れて編集長が到着する。sensuikoya.jpg (125077 バイト)広河原周辺で渋滞に巻き込まれたらしい。北沢峠から仙水小屋までの道のりは、多少アップダウンがある。北沢長衛荘の前は、色とりどりのテントで一杯である。ここが「甲斐駒ケ岳」「仙丈岳」登山のベースキャンプとなるためだ。

17時20分 夕食 チンジャオロース、コンビーフ、スパム、ご飯、編集長が持ってきたトマト、きゅうり 新鮮な野菜はやはりうまい。編集長に感謝!!!

20時 就寝 明日の甲斐駒ケ岳登山に向けて早めに床につく。

2001年7月22日

3時 起床 星が大変きれいに見える。今日の天候も期待が持てそうである。昨晩、山小屋の主人曰く、「8時30分には、ガスが上がってくるので、それまでが勝負」との事。

3時40分 朝食 ヘッドランプをつけて、夕飯後に炊いておいたご飯とインスタント味噌汁にて済ます。この時間にも、既に頂上を目指す登山者が我々のテントの脇を登っていく。う〜む、まだ登った事はないが富士登山はこんな感じなのだろうなと思う。

4時15分 甲斐駒ケ岳に向けて出発 頂上までは、水、雨具、行動食など、最小限の荷物だけを持って登れる。きのうまでのザックの重さと比べると天と地である。テントは戻ってから撤収すれば良い。編集長は、昨日歩いていない分、幾分心配そうである。主宰、編集長、私、修繕部長の順番でヘッドランプを着けて歩き始める。主宰が編集長を気遣い大変良いペースで歩き始める。

4時45分 仙水峠(2264m)着 sensui2.jpg (29788 バイト)

50分発 この辺で明るくなり、ヘッドランプをはずす。朝日に染まる甲斐駒ケ岳の写真を写そうとカメラを構えている人がたくさんいる。日の出までは時間があるのか、それとも曇っているのか、まだ甲斐駒ケ岳の全貌は見えない。ここから、駒津峰までの登りがきつい。標高差約500m、樹林帯の急登が続く。ただし、おとといの広河原峠までのことを考えると、荷物が少ない分だけ気楽である。途中、雲が晴れて、仙丈岳がきれいに見えてくる。

6時10分 駒津峰(2752m)着 25分発 駒津峰に到着する少し前から、ガスがかかり始める。「チクショー、ここまで来て甲斐駒0011.jpg (66627 バイト)kaikoma5.jpg (135044 バイト)甲斐駒ケ岳が見えずにこのままガスの中を登っていくのか」と思っていると、駒津峰到着後、少しずつ晴れてくるではないか。南に霊峰富士、北岳、間ノ岳、塩見岳、西に仙丈岳、それに遠くは木曾御嶽山、乗鞍岳、穂高連峰、槍ヶ岳など360度の展望である。当然、目の前には、憧れの甲斐駒ケ岳の全貌が圧倒的な大きさで目の前に迫ってくる。「あと、2時間くらい晴れていろよ。」と願いながら出発する。途中ブロッケン現象に遭遇する。まるで、神様になったように後光が差している。駒津峰からは、いったん急降下して甲斐駒ケ岳に取り付く。そこまでは六方石などの結構ハードな岩場の連続である。緊張しながら、一歩一歩確実に行く。甲斐駒ケ岳の山肌に取り付くと、今度はざれ場の連続である。どんどんと高度を稼いでいく。後ろを振り返ると、見慣れた景色になってきた展望が見える。しかし何度見ても飽きずに圧倒される。麻利支天あたりに着くと急に雲が上がってきたように思える。「あと少し、天気よ、もってくれ・・・」祈るような気持ちで高度を稼ぐ。だんだんと頂上が近くなってくる。

 

 甲斐駒0012.jpg (42686 バイト) kaikoma6.jpg (156138 バイト) 甲斐駒0013.jpg (115266 バイト) flower.jpg (52936 バイト)

7時45分 甲斐駒ケ岳頂上(2967m)着 

peak2.jpg (120513 バイト)甲斐駒0015.jpg (84073 バイト)「ヤッター」。天気も持ち、ついに念願であった、頂上に到着した。全員と握手をする。早速、記念撮影。悔やまれるのは、小屋のある武川村の方に雲がかかっており、山小屋が見えないことだけである。ただその雲も我々の眼下である。ここは、雲の上。今回、歩いてきた早川尾根、昨年悔しい思いをした地蔵岳のオベリスク、遠くは富士山まで見える。もう何も言う事はない。この3日間がんばって歩けた自分を、皆を、誉めるだけである。頂上で休憩をしていると、黒戸尾根、鋸山などから登ってくる猛者も大勢いる。いつかは我々も、と思う。 今回は、我々が登りたい、歩きたいと心底から考えていたコースを歩く事ができた。それもこれ以上望むことが出来ないような天候のもと、4人で頂上に立てたことは、本当にうれしい。満足感で一杯である。また、我々にしては、甲斐駒への登りは、ゆっくりとしかも予定時間よりも早く歩けたことを皆に感謝する。来年もまたどこか他の山を皆で頂上に立てることを願う。大変に楽しい、達成感一杯の山オヤジの夏休みであった。marishiten.jpg (84091 バイト) peak1.jpg (111812 バイト) jijo.jpg (105898 バイト) kaikoma7.jpg (79490 バイト)