甲武信岳

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劇的リフォーム、甲武信ヶ岳 (2475m)
=坪単価1.65万円のリフォームはいかが?


工程サマリー 5月24日(土)〜25日(日) 2003年実施


今回の登山者:主宰、雷登山隊の計3名。
5/24: 9:50 毛木平 11:45 滑滝13:05  千曲川信濃川水源 15:00 甲武信ヶ岳山頂 15:30 甲武信小屋
5/25: 3:30 起床 05:30 テント場出発 05:50 甲武信ヶ岳山頂 06:50 三宝山山頂 07:35 尻岩 09:10 大山 09:50 十文字小屋 11:15 毛木平 

山おやじ登山隊の登山装備には、ここ数年目を見張る充実がなされてきた。登山靴から、ザック、ストック、高度計、コンパス付腕時計…
しかし、その中にあって、山行にあってその居住性を左右するテントについては、近代化から外れていた。登山隊のテントは、居住性を追及するために3名用のテントと2名用のもの2張りを併用していた。3名用テントには、3名用途表示されているものの3名で休むには狭いために、2名用にも合わせて山頂まで上げていた。ただでさえ、持ちすぎの傾向が強い山おやじ登山隊であるからこのダブル装備は、普通でも遅い登りをさらに遅くしていた。


2003年に入り、装備実験隊長からの提案があった。ひとつのテントの集約化と、さらに居住性を満足できるテントの大型化であった。この賛同者は、主宰、雷登山隊に、登山にはまだニューフェースの財務部長であった。Yamaoyaji登山隊の平均登山人数は、4名程度であるため、購入の対象は5名用のものとした。カタログでは、約6万円前後のものが平均的なものと考えられていたため、各自2万円台の出費を覚悟していた。東京で桜が満開になった3月の下旬に賛同者4名が、御茶ノ水のスポーツ街に集合した。確かに店頭表示価格は、カタログの表示とあまりかけ離れていなかった。5名用でそこそこの価格のものを、店員に頼むと、『これなら、安くできますよう』とのこと。価格に対して期待が膨らむ。
待つことしばし、店員が値段を確認して戻ってくる。全員、期待に耳をそばだてる。
値段を確認すると、19,800円とのこと。エェ〜!!(安すぎてうれしいのと、何かがおかしいと感じる不安から発せられた言葉)
購入したいのだが、何か不安が残る。不良品を掴ませるんじゃないの?? みんなの顔が喜びと不安で複雑にゆがむ。
『試しに、テント張ってみていいですが?』消費者としては、当然の主張。
『エ? でも、店内は狭いし…』と店員。なんとなく、前向きでない回答。
『−−−−−− 』 やっぱり、粗悪品をつかませようとしている。
『練習のために、張らしてくださいよ』 こうなると、後には引けない。
『わかりました。今、片付けますから。』と店員。シブシブ合意。

店内に陳列してある他のテントを片付けて、強引にお試しテント張りを実行するYamaoyaji隊。取り扱い説明書を片手に、苦闘しながら無事テント張り完了。狭い店内でも結構、広い。タテ、ヨコ 2 X 2 Mで、4u。つまり、1.2坪。1.98万円/1.2坪 = 1.65万円/坪となります。 狭い店内でも、テントの中は、別世界を感じる。(そして、このテント購入後、Yamaoyaji登山隊は、水道橋にお花見、神楽坂の宴会に直行。)

スイマセン、前段が長くなりました。こうして、Yamaoyaji登山隊の装備は、さらに充実したのでした。

この新調のテントを持って、最初に行ったのが甲州、武州、信州にまたがる明峰【甲武信ヶ岳】、2475m。なぜ、甲武信ヶ岳か?
テント泊がこの時期にできる山、つまり、あまり高くなく雪のない山、テント泊でも寒くない山、小屋からの足の便がよいこと。この条件を満足できる山だったのです。

甲武信ヶ岳への登頂方法は、三つ。ひとつは、秩父主脈縦走路を使い大弛峠から入るコース(これは、きつい。)。二つ目は、西沢渓谷からの登山路(高低も行程も長し)。三つ目は、北側、毛木平(もうきたいら)からのコース。毛木平から山頂へは、高低差、及ぶ歩行距離とも問題はないものの山小屋からのアクセスが悪い(約1.5時間かかる。)。しかし、土日の両日を有効に使うためには、この三つ目のルートがベストチョイスとなり、迷わず毛木平に向かうことになった。

工程記録は、上記の時間を参照ください。

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千曲川源流、荒川源流、富士川源流の山、甲武信岳。 梓山から毛木平へ出て、そこから登る。

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行程は千曲川源流から甲武信へ上り、帰りは三宝山から十文字峠経由で毛木平へ戻る。

毛木平の駐車場へは、高原野菜(キャベツ、レタス)の産地、川上村より入る。天候、晴れ。標高1,000mの高原は、気持ちがいい。この時期、オープンで走れたら最高!
舗装工事中の道路を抜け、小さな森を抜けると毛木平の駐車場へ到着。駐車台数ざっと30台、広い。水洗トイレも完備。登山者の多さをこの駐車場でも感じる。

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毛木平の駐車場、整備されている。

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苔むした千曲川源流の清流。すがすがしい気持ちにさせてくれる。

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清流のたもとで休憩。気持ちがいい。

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歩きやすい渓流道

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このあたりから残雪が多くなる。

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しらびそ?ダケカンバ?

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源流近し。

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森と雪と清流。

登山準備を済ませ、歩行開始。20分弱で、十文字峠の分岐に到着。今回は、水源地経由のルートをとる。ある警察官の方のHP(Yahooで【甲武信ヶ岳】の検索で最初にヒットするHP)で、詳細のイラストマップを入手し、このルートを決定済みであった。このルートのほかに、十文字峠経由があるが、起伏が多いためこっちは下山用にしよう。
千曲川の西沢沿いを元気よく、登る。山津波の慰霊碑、唐松の並木道を越え、滑滝(なめたき)までは、左から千曲川のせせらぎが気持ちよく聞こえてくる。初夏も最高だが、盛夏も涼しそうである。清流と苔が美しい千曲川源流を楽しみながらさらに登る。昔、ヨットを始めたころ陸地を見ながら操舵するときの安心感とこの水辺の登山の安心感はどこか似ているなと考えながらさらに、登る。
途中、小休止を二回ほどとって千曲川、富士川水源地標に到着。結構、残雪があるじゃないか。スパッツを準備。残雪の間から出ている植物の芽を踏み荒らさないように注意しながら昼食。コンビにで買ってきたカップヌードルとおにぎりを食す。このあたりは、うっそうとした林の中で、じっとしていると寒い。源泉の写真を撮り、出発。

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千曲川源頭。

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源流に湧き出す水。日本海の赤ちゃん。

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源流からもう一登り。

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あいにくのガスで眺望はまったく無し。明日の朝に期待する。


約20分で尾根にでる。ここで、奥秩父主脈縦走路と合流する。さらに30分で甲武信ヶ岳山頂。残念ながら、眺望なく、楽しみは明日に取っておこう。山頂であった実にきびきびした高校生諸君に感激、未来の日本は頼んだぞ。(でも、あまり登山中のタバコは吸いすぎるなよ。)
山頂から、15分で今夜の宿泊地、甲武信小屋に到着。かなり、賑わっている。テント場はないかもしれないと考えながらサイトハンティングに走るシステム部長と修繕部長。装備実験隊長がチェックイン。案の定、一等地はすでに占領されていた。ちょっと斜度のある残雪の残る水場からもトイレからも遠い三等地に幕営開始。テントを張るまでの残雪除去がかなりの重労働。凍っている残雪を石で割るようにして地表を探す。残雪を除いて松の葉をかき集めて、銀マットをひいて出来上がり。結構な、労働。即、テントを張り、ビールで乾杯。幕営地の準備に手間取ったため夕食になだれ込むよい時間になっていた。

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テント場はあまり広くない。地で凍っている雪を剥がしてテント設営。とにかく冷たい。

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おニューのテントに収まり、にんまり。

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居住性もバッチリ。

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にんまり。

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ハッピー。 \19,800とは思えん。

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賑わいの甲武信小屋。

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小屋側は荒川の源流。

 

本日のメニュ:川上村産ソラマメのワイルドソルト風味、ホットオイルサーディンのレモン添え、季節の野菜マヨネーズ添え、新鮮キャベツのミネストローネ仕立てクラッカー添え、ライスアンドカレー.
宴会の酔いに任せて、後片付けもそこそこに即、就寝。システム部長は、世界戦略をくつろぎの中で模索するとか言っちゃって、シュラフに入ったとたん寝息を立てていた。何回か傾斜のせいでズリおとされながらも朝の3時に起床。テントの中で朝食の準備に取り掛かる。明け方の標高2500mは冷え込んでいるもののテントの中は、ヌクヌク。朝食の卵スープとご飯それに梅干ができるころには、ぽかぽか。かってのテントでは考えられない暖かさ。夜中も、肩口は寒かったけど。北岳の極寒の夜にはならなかった。これもテントの大型化のお陰。
出発の準備をのろのろしていると、周りの幕営組は、出発している組もある。あたりは、やっと明るくなってきた。ドロドロのテントをたたみ、いざ出発。

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翌朝の山頂。少々靄がかかるが、眺望も上々。

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山頂から金峰山方面を望む。

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背後は八ヶ岳。

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白峰三山も見えました。

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遠く八ヶ岳が雲に浮かぶ。

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三宝山から甲武信岳を望む。

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埼玉県最高峰の三宝山。県民の装備実験隊長は大満足。

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石楠花がきれい。大山にて。

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こちらも石楠花。

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十文字峠から一気に下って毛木平へ戻る。

甲武信ヶ岳山頂まで、約20分かけて登る。視界は昨日と違い、富士山、八ヶ岳、金峰山、北岳、農鳥岳まで確認できる。しばし、至福のときを過ごす。
下りは、十文字峠ルートをとる。埼玉県の最高峰、三宝山2483m、尻岩でのアップダウンに苦しみながら、見晴らしのよい(とされていた)大山到着。このあたりで、少しバテ気味。エネルギー飲料を補給し、さあ、もうひと頑張り。
さらに下って、十文字小屋に到着。八丁坂を29回(イラストマップには28回)曲がって千曲川の新しい橋を渡ってやっと駐車場の毛木平に到着。帰りの十文字峠越えは、難ルートで時間はかかったけど、快適なテント生活がおくれ、19,800円の投資は成功であった感想を持って、それぞれ帰路に着いたのでありました。

おしまい。