槍ヶ岳

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槍ヶ岳登山 by 熊八登山隊

2006年8月13日〜15日

"子供に「お山の絵を描いてごらん」というと、たいてい先がとがった「槍ヶ岳」型か先が平らな「富士山」型を描くという。それが山の原型だからだ。私たちもどこかの山に登って、「あ、富士が見える!」と喜ぶのと同時に「あ、槍が見える!」と喜ぶ声を聞く。どこから見ても見間違うことのない山、それが「槍ヶ岳」であり、日本の山の人気番付をつくると富士山と槍ヶ岳で東西の横綱は決まってしまい、登山者の憧れになる山である。"

今回のルートは、上高地から徳沢園・横尾を経由し槍沢を登り、一泊目を槍沢ロッジに取り、2泊目を東鎌尾根の上にある大槍ヒュッテに取り、そこから空身で槍の頂上をピストンする2泊3日の山小屋泊りの行程である。

初日の槍沢ロッジでは、お盆休み中でもあり、3.5畳に8人という超過密状態で、仰向けで寝ていて寝返りを打ち、次に仰向けに戻ろうとしても体を返す場所がないくらいであった。(ただし、風呂がある。)


2日目の行程から、ようやく槍の穂先を見ることが出来るようになり、その距離の遠さにうんざりしながらも近づくにつれ、その大きさに圧倒されるようになる。頂上へのアタックも大槍ヒュッテからは空身とはいえ、やはり東鎌尾根は手ごわい。鎖、ハシゴの連続で途中前へ進めない母を助ける家族連れに遭遇する。

50分ほどで槍ヶ岳山荘に到着し、そこからが本格的に槍ヶ岳に取り付く。ここからも鎖、ハシゴの連続で三点確保を肝に銘じて登り始める。このあたりから霧が本格的になり、周りは完全なホワイトアウト状態だ。しかし、晴れていて視界が良かったらあまりの高度感で余計に怖いのではないだろうか。30分ほど岩と格闘して最後の長い階段を登りきると槍ヶ岳の頂上である。頂上は、尖っている訳ではなく20畳ほどはあるだろうか。平らであった。

2泊目の大槍ヒュッテは東鎌尾根の上に位置するために槍ヶ岳は勿論のこと、富士山、前穂高、奥穂高、北穂高、八ヶ岳、南アルプス、遠くは後立山連峰の白馬岳まで見渡すことが出来る、絶好の景色に恵まれた、食事もおいしい、ゆったりとくつろげる山小屋である。夕暮れ時に槍ヶ岳を眺めていると、人のシルエットを見つけた。それは、あの加藤文太郎が命を落とした北鎌尾根を登っていく登山者である。そんなシルエットを見ることも出来る素敵な山小屋であった。(ちなみに3畳に4人の割合。生ビールはなく缶ビールのみ。食事の後に食堂がBGMの流れるバーになる。ウィスキー、焼酎など1杯500円)

行程のほとんどで、天候に恵まれ、絶好の景色に恵まれた山旅であったが、頂上についたときだけがあいにくの霧の中で360度の展望が望めなかったのが唯一の心残りである。

やまおやじ倶楽部の皆様へ

山は逃げません。それは確かです。しかし、我々の体力・気力が衰えていくのも確かです。
「山は逃げません、しかし、年とともに山は遠ざかります。」

-熊ハチ登山隊-